自転車に乗られない
首のヘルニアのせいで ロードバイクに乗られなくなりました。
これには正直、ショックを受けています。
ロードバイク歴
ロードバイクを買ったのは2009年。大学生だった自分は、近所のスポーツオーソリティに知り合いがいて、いろいろと相談した結果、Canonndaleのsynapseという入門機を購入しました。
当時は、今ほどのロードバイク人気が始まる直前で、10万円を切るロードバイクはほぼなく、synapseも割引価格で15万円程度しました。
そこからは、ほぼ毎日ロードバイクに乗る日々を続け、3年間くらいはずっと乗ってました。
その後、忙しくなって乗れなくなる日々がありましたが、休日に100kmくらい乗る程度のホビーライドをポツポツ続けているような感じでした。
通勤時に気づく
最近は天気も悪かったり、出張もあったりと自転車に乗っていませんでした。職場に置きっぱになっていたのですが、久しぶりに帰りに乗ろうと思い立ったのでしたが、乗った瞬間に首に痛みと手にしびれが生じ、これは乗られない。と感じました。
かろうじて家までたどり着きましたが、すごく意気消沈しました。
ロードバイクとは
この状況は泣きそうなくらい辛いです。
確かに、一時期あったロードバイクへの情熱は冷めてはいますが、知り合いと乗ってみたり、ロードバイク談義をしたりと事あるごとには僕の価値観や楽しみの一途を担ってくれていました。
特に、ジロ・デ・イタリアの放送を見るために旅行で行った名古屋で放送しているスポーツバーを探して妻といろいろ歩き回ったのはいい思い出です。
もちろん、大会の動画は今でも見て楽しむことができるのですが、自分の中で同じように自転車に乗って風を感じられること、山を登るときにもがき苦しむこと、そしてそれらを凄まじいスピードでやってのけるトップ選手たちの素晴らしさ。これらを総合して味わっていたので、自分ができない、やらないスポーツを観戦する趣味は持てないです。
自転車は偉大です。
素晴らしいエネルギー効率で僕たちを遠くへと連れて行ってくれます。
自転車は相棒です。
乗るか乗らないかということは関係なく、新しい住所へ引っ越すときは必ず連れていきました。確かに、長く乗らないこともありましたが、新しい土地は必ず自転車と一緒に回って景色や風を堪能してました。
自転車は人生です。
ロードバイクを乗り出したのは2009年からですが、自転車に乗り始めたのは4歳のときです。近所の幼馴染の子と一緒に自転車に乗って遊んだのを覚えています。自分が一番長い時間乗っている乗り物が自転車です。電車も確かによく乗りますが、それとは比べ物にならないと思います。幸い、大きな怪我をしたことはありません。
恥ずかしい思い出は、買ってすぐのロードバイクで立ちコケをしたことです。
そんな大好きな自転車にもう乗られないかもしれない。少なくとも、ロードバイクには今の時点では乗られません。
とてもつらい。
夢がありました
最近、走ったりしているのですが、元々は自転車乗りを自認してましたので、
自転車乗りが、走っている。という気持ちでした。
ただ、自転車に乗れて、走れるのなら、後は泳げばトライアスロンじゃないか。
と思ったりして、ある程度体力がつけば泳いでやろう。と思ってました。
トライアスロンをやって、やりたいこと全部やってやろう!と密かに胸に秘め、
体を鍛えていました。
ただ、自転車に乗られなくなったことで、それがちょっと難しい夢になりつつあるのを感じています。
諦めたらそこで終わりですから、なにか方法があるかもしれないですし、トライアスロンだけが全てではないですから、別の夢を見つければいいとも思っています。
ただ、修正が必要だということです。
辛いけど前向きであろう
正直、しびれが取れません。一生、しびれは取れないかもしれないともうすうす感じています。どうなるかわかりませんが。
そうすると、ロードバイクに乗られない。ということは、「一生」乗られない。ということになるかもしれない。一生乗られないだろう。と感じていました。
昨日、帰るときはそんな沈鬱な思いで家に帰り、絶望を感じていました。
ただ、妻に、
「僕は首が痛くてもうロードバイクには乗られない。とても悲しい」
という話をして、
「乗られないのだったら、乗りたがっている人に譲ろうかと思う」
と言いました。
すると、
「えっ!首痛むの?」
「それはかわいそうに。それじゃあ、今は乗られないんだね。」
と。
「今は」
と言うんですね。自分の中で一生無理だろう。という思いがあったから、もう手放してしまおうかと思っていたので、正直最初は、今じゃなくて一生だよ。と言いたくなりました。
でも、疲れていたせいと絶望していたせいで、そんな元気はなく、ただ受け止めているだけでしたが、少ししてハッと気づきました。
自分で自分の可能性を潰してしまうんだなぁ。と。
今は確かに乗られないし、悲しく辛いですが、明日は違うかもしれない。まだ、治療が全て終わっているわけでもないので、もう少し様子を見て、頑張っていこうと思う。
もちろん、だめな可能性もあるけれど、それはだめだとわかってから考えればいいことなので、今悲観するのはやめておこうと思う。
何にせよ、妻には感謝です。ありがたい。
スタンディングデスクのおかげで浮かれてましたが、久しぶりにヘルニアの辛さ、現実を突きつけられました。
ところで、走る方はやっぱり問題ないので、これはこれで継続してなにかの目標を達成したいと思います。
頑張ろう。